東京の不動産屋さんからライン経由で依頼が来ました。
ある物件の写真撮影をして欲しい。外観と屋内。住宅と倉庫がくっついているので両方ともくまなく撮って欲しい、車庫のシャッターが開いていて、奥の倉庫の方から入って行けば中で繋がっている。とのこと。
お安い御用です~の部類と思いますわね。
入ってみると、かなり風化している。室内に植物が繁茂している。
まあ住宅部分はよかった。モノがほとんど片づけられているし、生ゴミや何かが腐乱したり、異臭を放ったりということもない。順番に部屋を回り淡々と写真を撮り続けた。
事務所っぽい空間からドア一枚開けると倉庫というか作業場っぽい雰囲気になった。
ただし、今開けたドアが唯一の採光源で、奥の方はほぼ真っ暗といってよい状態。撮影に使っているのとは別の携帯電話の懐中電灯機能を使って照らしてみるが光量が全く足りない。肉眼でも暗いと感じるレベルだから写真にするともっと真っ暗。 しかもフラッシュ機能が付いてない…
いや、暗いだけならまだいいのだが・・・
部屋に何年ぶり?かに光が入ってきたことにより? おれという外敵の気配を感じたから? ナニモノかがカサコソと蠢く音がする… 虫?小動物? ときどきキーという声も聞こえる。 さすがにちょっと怖い(笑)
一枚ドアを開けて隣の部屋に行くも、こっちも似たような状態。
ごめんなさいごめんなさい言いながら写真を撮り続ける。そのさらに隣の空間に移るとようやく大きな窓が付いていてそれなりに明るくなった。生き返った気がした。
全ての部屋と空間を回ったのち担当者に連絡を取り、何枚か写真を送って確認してもらったところ、やはり暗室の写真にNGを喰らった。
「ちょっと暗いですね・・・フラッシュ焚けないですか?」
一旦帰ってフラッシュ付きカメラ探すか、照明持って出直しかな・・と思ったが、さっき懐中電灯代わりに使ったケータイの方のカメラにフラッシュが付いていたので事なきを得た。
いちおう後で画像加工ソフトで明るさを上げた写真も送っておいた。 写真をどのように使うのかが分からないので求めるクオリティも分からなかったが、オールオッケイを頂いたので一件落着。
撮影1時間、写真加工30分
=1.5時間4500円+出張料1000円=5500円 でした。